第三者意見

第三者意見

booklet-pg36-1 社外監査役
遠藤誠

タカラレーベングループには1972年に東京都板橋区で「宝工務店」として創業以来、まもなく50周年を迎えようとする歴史があります。創業時の1970年代はCSRという言葉は一般的でなく、企業の社会的責任という言葉が使われていたと思います。当時は企業活動の主な目標は利益実現であり、CSRは従たる活動で企業の社会的貢献や企業イメージの向上を図る慈善活動のように考えられ、このため企業収益を確保した後の活動を指すものだ、というような誤解があったとも言われています。

そのような時代の中で、当社グループは「誰もが無理なく安心して購入できる理想の住まい」を提供したい、「人々が安心して暮らせる居場所」を作り続けたいという想いで従業員全員が仕事に取り組んできました。そのことが現在の当社グループにつながる持続的成長を可能にしたのでしょう。おそらく、CSRという言葉を意識することはあまりなかったかもしれませんが、お客さまや株主の皆さま、お取引先の皆さま、従業員の幸福、満足、発展を願い、その都度ごとに課題をクリアしてきたからできたことなのだと思います。言い換えれば、意識的でないCSR 活動を行っていたと言えるかもしれません。ただ、これからは今まで以上にCSR 活動の意味を理解し取り組むことの重要性が高まることになるでしょう。なぜなら、企業がグッドエクセレントカンパニーとして存続し続けるために不可欠な活動の一つがCSR 活動であり、その活動には企業の品格が現れると思うからです。品格は目に見えませんが、我々はそれを感じる時があります。言葉で言えば、礼節、正義、勇気、卑劣を恥じる、正直、謙虚、思いやりなど素朴で当たり前な事柄、大人が子どもに教えるようなことです。

当社グループは4つのCSR 重要テーマを選定し、関連する15の重要課題の特定を行いました。これらの課題、目標をクリアするため当社グループの従業員一人ひとりが目に見えない大切なものを大事にしながら当社グループの企業ビジョンである「幸せを考える。幸せをつくる。」を実現するための努力をすることで、単なる優良企業集団ではなく、品格のある良き企業市民として社会に認知され、成長していけるのではないでしょうか。

海外事業にも取り組み、常に新しい事業へのチャレンジを繰り返しグローバルな成長を目指す当社グループが、人々の生活の基盤である「住」に関わる多様な事業を通じ、また本誌に記載されたCSR 活動を通じステークホルダーの方々を満足させるにとどまらず、持続可能な未来を社会と共に築いていくことができるパワーを持った、品格ある良き企業市民としての存在になってほしいと願っています。

そのために私も、社外監査役として取締役の方々の業務執行状況を見ながらCSR 活動が適切になされるよう行動し、当社グループの持続的な発展に貢献したいと思っています。