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地域に確かなブランドを築き上げる。STORY 05

営業本部第一営業グループ
第1営業部

松崎 元国2003年 タカラレーベン
新卒 入社

模索の只中で

富山市内でタカラレーベンとして供給7棟目となる分譲マンションを手掛ける、営業部の松崎は、ビハインドの状況をどう乗り越えるかという、営業担当者としての腕が今まさに試される状況にいた。富山に進出して以来6棟を好評のうちに完売させてきたタカラレーベンだが、今回初めて競合他社とバッティングしたのだ。ターゲットは、シニア買い替え層や、セカンドハウスとして利用する富裕層。購買力の高い層だが、もちろん競合他社も狙っている。というのも、近隣に他社の大規模再開発物件が着工しており、タカラレーベンの物件が販売を開始して以降も、どちらを買うべきか見定めたいというお客様が、両マンションが出揃うのを待っている状態なのだ。

Branding

「過去にも似たように不利な状況に置かれたことは数えきれないほどあるので、悲観的になるほどでもありません。できることを一つ一つやっていくだけ」
と、松崎は思いのほかポジティブだった。ただし、広告コミュニケーションの取り方一つ取ってみても、富山の地域柄をよく踏まえた繊細な舵取りが求められる。東京のような地域外からやってくる者に対する警戒感は強く、「最先端」というイメージを押すこと自体はいいが、「東京感」を強く出しすぎると拒絶されるため、絶妙な加減のブランドイメージの醸成が求められるのだ。

その点、アピールの武器として有効だったのは、過去の供給実績。過去6棟の物件の来場者・資料請求者の情報が蓄積できていたため、彼らにDMや電話での営業を行い、一定の集客効果を上げることができた。また、タカラレーベンの地方開発物件としては、実は富山市に一番多くの物件を供給しており、一定の地域で継続性を持って安定した供給ができていることは、先進性がありながらも地域に根ざしたブランドであることを印象づける好材料だった。

タカラレーベンブランドの
新たなフェーズへ

「会社のブランド力向上」——。地方進出をここから加速させて行こうという、タカラレーベンの成長の重要な担い手の一人である松崎は、今このことを強く意識している。
「会社のブランディングを進めるとともに、それに見合った物件の作り込みと、社員の育成を行っていきたいと考えています。新卒でこの会社に入社しましたが、入社した頃と比べて全てが変わってきています。物件のクオリティ、営業手法、社員の身だしなみ、礼儀作法、労働環境、人材育成に対する考え方…。挙げたらきりがありません。高級商材を扱うにふさわしいあり方とはなんだろうか、どうあれば企業ブランドを確立していけるかということを、さらに真剣に考えていく必要があります」

会社として、タカラレーベンは新しいフェーズに差し掛かっており、だからこそ新たな方法論や戦略が必要なのだという問題意識を松崎は持っている。「当社には、常に新しいもの、良いものに目を向けて、変わっていくことを恐れない社風がある」とも松崎は語った。勤続年数が長い彼自身が、今もそれを実践している。

一方で、入社当時から変わらないこともあるという。それは、とにかく人を大事にするということ。契約を獲ってくるという点で優れていても、周囲の輪を乱すような人は評価されない。逆にチームの士気を向上させ、後輩を育てるような人が重宝される。また、年功序列といった閉塞感も無いのでやりがいは非常にあるそうだ。
「私ものんびりしていると後輩社員から追い抜かれてしまうかもしれないので、気を付けないと」
と、松崎は冗談混じりに、自分自身をも磨き上げていく強い意志を覗かせていた。