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タカラレーベン東北
取締役
我妻 美香2007年 タカラレーベン
新卒 入社
今までにないものを
作りたい
「タカラレーベングループの全国進出の第1号として、タカラレーベン東北を立ち上げる。その営業部の責任者として頑張ってもらいたい」
役員から下ったその辞令はあまりにも突然のことだったが、我妻は二つ返事で「やります」と応じた。彼女自身、驚きを隠せなかったが、自分に極めて重要な任務が任されたことが嬉しく、その期待に全力で応えたいという思いから、迷いは無かった。数人の仲間との立ち上げ。右も左も分からなかったが、未知の東北エリアにゼロからタカラレーベンブランドを築き上げていく、という刺激的な旅の始まりに、心は躍った。
我妻が東北に移り、初めて担当した仙台1号物件は143戸の大型マンション。1年3ヶ月という驚異的なスピードで完売した。我妻はこの東北デビューで、地域の人たちが見たことの無いマンションを作りたかった。すなわち、外観も内装も、このエリアでは従来あまり重視されてこなかったデザイン性に力を入れたのだ。タカラレーベンの認知度があまりない状況下では、物件のイメージが企業ブランドイメージに直結する。ブランド戦略上もこの路線が有効と目し、広告活動もそれに歩調を合わせた。幸先の良いスタート。結果、実質の初年である2015年、タカラレーベン東北は東北エリア供給戸数第1位に輝き、新しいエリアの人々にも選ばれる存在となった。
我妻のデザイン性へのこだわりの背景には、既存の固定概念を持ち込むのではなく、地域の人々の心理やニーズに真摯に応えることを善しとする強い姿勢があった。そのため、デザイン以外のことにもこだわりは多い。
「東北は一軒家が多い地域なので、東北の方々はマンションと言ってもピンと来ない人が多いんです。間取り図を見ても、ぱっと見て分かりやすい部屋数や㎡数に目がいってしまいがちです。だからこそ、住んだ後のことを本気で考えた間取りや設備を取り入れることが重要です」
そう語る我妻は、営業部の人間でありながら商品企画に対しても積極的に意見を言う。現場のニーズを肌で理解しているのは他ならぬ営業だからだ。本当に必要なものは何か?より暮らしやすくするには?といったことを、生の声を聞いて考え、形にする。そしてそれが、お客様から選ばれる理由に繋がる。そのことが我妻自身の喜びになっている。
真に価値ある住まいと
成長を目指して
「先輩や先人の経験、過去のデータは重要ですが、過去に成功した事例の更に上を行くには、それらに縛られていてはいけません」
その言葉を実践する我妻の探求は終わらない。エリア特有の住みにくさを改善できる住まい、地域が活性化する住まい、他社が進出していないエリアに新しい価値を提供するような住まい。想像は尽きない。そしてまた、我妻にできること、やるべきことも尽きない。
そんな我妻に、育成者として部下や後輩とどう接しているかを尋ねると、より良いものを生み出そうとする姿勢がここからも垣間見えた。
「例え入社したばかりの社員であろうと、良い提案は取り入れ、良いところはちゃんと褒めるようにしています」と我妻。
より高い価値を生み出せる人を育てる文化も、タカラレーベンに確立していると感じると言う。その人自身の能力を少し上回るぐらいの仕事が与えられ、それを乗り越えることによって、ちょうど筋トレのように、ぐっと伸びるのだと言う。そのことを彼女は「才能を伸ばしてもらえる環境」と評する。
「最近は、一生懸命になること、全力になることが恥ずかしいというような風潮がありますが、これから社会に出る若い人たちがそう思っているとしたら、それはもったいないことだと思います。この会社であれば、挑戦して、もがいた分だけ成長を感じられるので、そのカルチャーに共感できる人に入ってきて欲しいですね」
そんな我妻自身も、東北6県それぞれに支社を置けるくらい、営業部自体を大きくしたいと、さらなる飛躍を目指す。挑戦を続ける自らの姿を部下や後輩に示そうとするその背中は、彼女の小柄な体格のわりに、大きく、そして輝いて見えた。