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マンション事業本部
事業推進部
綱島 星子2001年 タカラレーベン
新卒 入社
新しい価値の探り方
時代が変われば、人々の暮らし方は変わる。だからこそ、住まい自体も変わらなければならない。マンション領域でその変革に挑んでいるのが、商品企画部でプランニングから営業ツールの管理、工事コスト調整まで幅広い業務を統括する綱島だ。タカラレーベンで分譲マンションと言えば、従来はファミリーマンションとほぼイコールで、家族数人が住める広い間取りのものが主流だった。しかし、近年では単身世帯やDINKS世帯も増え、コンパクト物件と呼ばれる小型のもののニーズが上昇している。長らくファミリー物件のノウハウを蓄積してきたタカラレーベンとして、相対的にノウハウの少ないコンパクト物件領域。しかもこの領域では後発参入企業だ。会社としてここからどう勝負していくかが問われているということを、綱島もひしひしと感じていた。
新しい取り組みを成功に導くため、綱島はやり方自体も新しい方法を選んだ。通常、土地を仕入れる開発・その土地を活かす方法を具現化する商品企画・それを販売する営業がワンチームとなり、それぞれの担当分野を分業する形でプロジェクトを進めていくが、用地取得を検討する段階や、そもそもファミリーマンションで進めるべきか、コンパクトマンションで進めるべきか、という段階から、三者一体で連携を図ったのだ。週一回、複数の案件をまとめて議論する会議は紛糾した。競合他社の周辺物件やエリア特性などについて同じ情報を共有しつつも、ターゲットの考え方、価格設定、販売戦略などは、開発・商品企画・営業それぞれの立場ごとに意見が異なったのだ。
しかし「多様な視点が出ることで、結果的に魅力的な物件のアイデアが生まれます」と、綱島はポジティブだ。 そんな議論の末に行き着いたのが、「人と人がつながる空間」というコンセプトだった。コンパクトマンションとなれば、空間やコストの制約上、外観や内装面を豪華にするのには限界がある。しかしその分、住民が共同で使えるスペースを皆で集いやすい、あるいは集いたくなるような場所にすることに力を注ぐ。そうすれば、単身居住者さえも孤独にならない、マンションの新しい価値につながるのではと考えたのだ。
新しいアイデアは、
会話から生まれる
他にも、マンションを買ったお客様に対し、当社負担でイベント会社のサービスを提供したり、食品メーカーなどとコラボして試供品を使った自宅料理会をサポートするといったアイデアも実践している。家をハードとしてだけではなく、ソフトとしても捉えて、その魅力を拡げようというわけだ。
そうしたアイデアはどこから生まれるのかと問うと、「大抵、色んな人との会話の中から生まれます。とにかく人と話すことが大事です」と綱島。同じフロアで、ガラス張りの執務室で働く社長にも、気軽に相談できる空気があると言う。タカラレーベンでは物件が完成してからではなく、建設中に販売する「青田売り」の手法を取っている。買ってから引渡しまで1年ほどかかることもあるため、「1年経ってもなお欲しい物件」でなくてはならない。そのためには、コンセプトがしっかりしている必要があり、そうなると、一人で悶々と考えるよりも、人と会話しながら多様な視点を取り入れることが不可欠だと言う。
また綱島は、次のようにも語る。
「当社は大規模な案件もできる一方で、会社の規模が大きすぎない分、他社と比べて担当者の意向を盛り込みやすいのが良いところだと思います。上司に通して、そのまた上司に通して、なんてことを繰り返していたら、自分がやりたいことはなかなか実現できないでしょう。若手が自ら主導権を取って挑戦することは大変だと思いますが、上の方々も結構寛大に見ていてくれます」
巨大デベロッパーとベンチャー企業のそれぞれの長所を持ち合せている、タカラレーベン。その今後の変化をどう創り出し、変化をどう活かすかという挑戦を、これから新たに仲間となるメンバーにも楽しんでほしい。その期待感が、彼女の言葉に表れていた。