
CROSS TALK02
ホテル事業という、
地域社会の新たな「タカラ」を
生みだす3人の挑戦。
ホテル運営事業部 ホテル運営部 R.M. / Y.K. / C.T.
マンションデベロッパーとして約半世紀におよぶ歴史を持つタカラレーベンが、新たな柱へと据えるべく「ホテル事業」を加速させている。単なる宿泊施設の提供ではなく、地域に溶け込み、その価値を高め、そして住まいのプロだからこそできる心からリラックスできる時間を生みだす・・・。「地域社会のタカラであれ。」というグループの長期ビジョンを具現化するこの新規プロジェクトに、3人のプロフェッショナルが挑む。
ゼロからの開拓、不動産のプロとして「運営」を語る自負。
物語は、理想の「場」を探すことから始まる。ホテル運営部開発課のMは全国各地を飛び回り、デベロッパーやリート(REIT)など様々な不動産関連の企業などとやりとりをし、新しいホテル案件を掘り起こす役割を担う。
R.M. 「他の大手オペレーターが目を向けないような地域でも、そこには必ずその土地ならではの魅力があります。タカラレーベンでは全国どこでも出店の検討が可能ですし、地域の再開発として分譲マンションと一緒にホテルを、という相談も少なくありません」
もともと別の部署で収益物件の仕入れを担当していた彼女。転機となったのは、鹿児島でのプロジェクトだ。ホテルの売買情報に触れたとき、学生時代に抱いていた「まちおこし」への興味、新卒で入社したホテル運営会社時代の思いが再燃した。社内公募で自ら手を挙げ、2024年4月にホテル部門へ異動。彼女の強みは、ホテルオペレーターでありながら、不動産実務を熟知していることにある。
R.M. 「物件を取得できなければ、私たちの運営も始まりません。だからこそ、不動産売買の実務を行う方と同じ知識量が必要だと痛感しています。とはいえ、“マンションデベロッパーのタカラレーベン”は認知度が高くても、“ホテルオペレーターのタカラレーベン”は、ほとんど認知がなかった状態からのスタート。『なんでも査定させてください!』と営業をしつづけてきた結果、今では非常に多くの案件相談をいただけるようになりました。『運営実績が少ないから不安』と言われて断られていた頃から1年ほど経って、『Mさんと仕事がしたいので御社の案で検討を進めます』と言われるまでに。これは本当に嬉しいですね」
ただ無機質に査定をするだけでなく、どういうシナリオで、どんな条件であれば、ホテルとしての不動産取得に成功できるのかまで考え、事業スキームを検討。時には同業のホテルオペレーターと情報交換をしながら、自社の収支に改良の余地がないか細かく検討し、さらなる高みを目指す。
R.M. 「『ホテルのことはタカラレーベンのMさんに聞けば解決する』そう言われるような存在になりたいです」
未知を拓く覚悟と、チーム、パートナーとの共創。
「事業推進ユニット」「セールス&マーケティング」という2つのチームをまとめ、オペレーションの骨組を作るのが、企画課を統括するTだ。大型ホテルブランドの運営や経営企画に長年携わってきた彼女は、タカラレーベンという新しい舞台で、組織そのものを創り上げる役割を担っている。
C.T. 「前職の経験を活かし、自分自身でホテル事業の起ち上げをやりたいという思いでタカラレーベンに来ましたが、ほぼゼロからのシステム構築は苦労の連続。社内の誰に聞いても前例はなく、独自の請求書管理システムや実績管理システムを導入し、目標と実績の見える化を図りました。それでようやくスタートライン。今は、中長期の戦略、予算管理、さらにはレベニューマネジメント(販売価格のコントロール)などさまざまなタスクをマネジメントしています。まだまだ会社に知見が蓄積されていないからこそ、一人ひとりの業務や裁量権も広範で、時には覚悟をもって進める必要がありますが、その分やりがいも感じます」
そんな彼女が大切にするのは、チームの力とパートナー企業との共創関係だ。
C.T. 「たとえば2024年4月に開業したホテル〈那須 無垢の音〉では当初SNSマーケティングを行っておらず、認知率・稼働率ともに低い状況でした。時代に合わせた認知活動の取り組みに、メンバーは『やってみましょう』と前向きに、上司は『長期的な目線でトライしよう』と温かな目で見守ってくれました。新しいことへのチャレンジ精神があふれる社風はタカラレーベンの特長で、どの役職においても会社のビジョンである 「幸せを考える。幸せをつくる。」の旗印のもとでトライしよう!という気概を強く感じますし、パートナー企業などともその感覚を共有した良い信頼関係ができています」
感性を戦略に変え、施設の魅力を
世の中へ届ける。
このTとともに、ホテルの魅力を世に発信するのがKだ。Web業界で営業や管理を経験してきた彼女は、結婚を機に東京でのキャリアを模索する中で、この新規事業に出会った。
Y.K. 「SNS運用やインフルエンサーマーケティングなど、まだ施設を知らない層に広く認知を高めるのが私の役割です。ほかの二人と同様、タカラレーベンのホテルが知られていない、システムがなかったところからのスタート。一つ一つ調べながら仕組みを構築。広報や現場のオペレーション、現場で使用するツールの導入など、経験のなかった領域にも自ら踏み込み、自分の職域はもちろん、事業全体を把握しながら取り組んできました。自分の行動がすぐに現場の改善やプロジェクトの前進につながる実感があって、このスピード感は、ベンチャー企業の気概も持ったタカラレーベンらしさだと感じます」
〈那須 無垢の音〉のSNS戦略では、インフルエンサーマーケティングへの取り組みにより、わずか4ヶ月でインスタグラムのフォロワー数が7倍に。協働したインフルエンサー仲介企業からも「当社の成功事例として紹介したい」と言われるほどの成果となった。
Y.K. 「他のホテルとは違う〈那須 無垢の音〉の世界観や滞在体験を、インフルエンサーの感性を通して発信できたことで、リアルで共感性の高い情報として発信できました。広告色を抑えた自然な発信でブランドイメージにもつながったと思います。チームで取り組んだプロジェクトが評価されたことで、努力が報われた気がしました」


垣根を超えて協働するチーム、
そして「地域社会のタカラ」へ。
ホテル事業ではこれまで大阪、那須の2つの自社運営ホテル、そしてまもなく鹿児島プロジェクトも本格的にスタートする。
C.T. 「2022年3月開業の〈HOTEL THE LEBEN OSAKA〉では「都市を遊ぶには、ゆとりがいる。」をコンセプトに、居住空間のプロが創るホテルにふさわしい客室の広さを実現。海外のゲストの大きなスーツケースでも十分に広げられるような空間づくりを目指し、開業しました。2024年4月開業の〈那須 無垢の音〉では「息吹の森に、こころをほどく。」をテーマに日常から離れたリラックスできる空間・体験を目指しました。常に地元の魅力を活かすことを共通のテーマとしており、大阪では地元企業と連携した朝食、那須では地元食材を使った料理の提供、鹿児島でも地域らしさが伝わるホテル開発を進めています。長年マンション事業で培ってきた、快適に過ごす空間づくりのノウハウを採り入れた、旅先でもわが家にいるようなリラックスという価値は、他社との差別化につながっています」
さらに今後、システム構築や土地の仕入れなどコツコツと積み上げてきた彼女たちの努力が実を結んだ、新たなホテルも登場していく。事業部全体でも11名という少数精鋭のチームで大きなプロジェクトを動かしていくには、職域を超えた支え合いと絆が大切、というのは3人に共通した意見のようだ。
R.M. 「役割は明確化されていますが、開発から管理・企画まで全員がいつも案件獲得のために力を貸してくれます。お客さまに“期待以上の滞在だった”と言っていただけるよう初心を忘れず、開業まで全員で同じ方向を向いて仕事ができれば、と思います」
Y.K. 「チームの力は、常に感じていますね。それぞれが担当している業務に対しても遠慮なく意見を言い合い、その意見を受け入れてくれるメンバーがいることで、納得感をもって前に進むことができています。タカラレーベンは、同じ目標に向かって力を合わせ成果を追い求める“チーム”。一人では実現できないことも部署や職種を超えて実現できる一体感を日々感じています」
マンションという「住まい」を創ってきたDNAは今、ホテルという「滞在」を通じて、地域の未来をデザインする力へと進化している。3人のプロフェッショナルが織りなす物語は、まだ序章に過ぎない。


※記載内容は2025年12月時点のものです。