
CROSS TALK01
居住者の視点と未来への指標を、
マンションというカタチに。
商品企画の現場で磨かれる発想とチームの力。
東京支店 商品企画部 K.S. / S.K.
タカラレーベンが供給するマンションにおいて、その「商品力」の源泉となっているのが商品企画部の仕事だ。開発部が取得した土地に対し、どのような建物を建て、空間をつくり、どのような仕様にするか。そして一歩先の未来を見つめた再生可能エネルギー活用や防災など、これからの時代にあるべきマンションのカタチとは何か・・・。その最適解を追求する、商品づくりの最前線で挑戦する二人に話を聞いた。
住む人に喜びを提供する、
商品づくりを目指して。
S.K.の住まいづくりへの思いは、美大を経て入社したインテリアデザイン事務所での「ある経験」が原点になっているという。
S.K. 「接客をしたお客さまの話を聞きながら住まいを総合的にデザインする、という仕事があったんですが、その時にお客さまにすごく喜んでいただいたことが忘れられなくて、住宅業界に転職。商品開発のキャリアを積みながら、タカラレーベンに来ました。マンションの商品企画に携わる今でも、誰か一人でなく、関わるすべての人にメリットや喜びが生まれる仕組みをつくることが出来たとき、そして課題を解決できるアイデアをカタチにできたときにやりがいを感じます」
マンションの商品企画は、仕入れられた土地の調査や条件を詳細に読み解き、基本計画、実施設計、販売準備へと1物件につき8ヶ月〜1年程度の時間をかけて進行していく。その最初の一歩が大切だと彼女は語る。
S.K. 「土地と環境を見て、自分がここに住むとしたらという目線を大切にしつつ、物件ごとに自分なりのテーマをつくり、その課題をどうクリアするかと自分に問いかけつづけながら計画します。立地条件、コスト、さまざまな課題はありますが、人の資産をつくっている部署であることを忘れないよう心がけています」
この自分なりのテーマという視点が活きたのが、札幌での商品企画だ。彼女は当時、雪が多い地方のマンションを多く担当。雪国の中でも雪害、凍害と地域によって特性が違うため、地元の設計事務所などと相談しながら、地域の気候対策の確認から商品づくりを始めていたという。
S.K. 「『駅から少し距離のある物件なので販売が難しいだろう』と言われたので、商品力で解決しようというテーマを自分なりに作って臨んだんです。実は、札幌の方々って雪が降ってても傘を差さないという文化があって、雪がコートについて結構濡れるんですね。そこで全戸の玄関に、濡れたコートやスノーブーツを乾かせるシューズインクローゼットや、戸別宅配ロッカーを導入したんです。結果、お客さまや営業の担当にも喜ばれ、竣工までに完売できた。その関わるすべての人のwin-win-winの状態をつくることが出来たことが嬉しかったですね」
小さな気づきを商品企画に活かし、
暮らしの質を変える。
一方のSは、建築系の学部から新卒でタカラレーベンに入社。図面を見たり書いたりするのが好きで、住まいを設計する仕事に就きたい、と思っていたところ、最初は営業への配属となった。
K.S. 「営業時代に部屋の広さや収納スペースの大きさなどへの要望など、お客さまの生の声と接していた経験が、のちの自分にとって大きな糧になりました。商品企画では、そこに法律上や構造の制限、コストも鑑みながら、理想と現実とのベストな接点を探り、作る側と住む側の思いが一致する住まいを追求することが大事です。それは難しくもありますが、そのさまざまな試行錯誤の先で新たなアイデアも出てきます」
こうした工夫の中から彼が手がけたのが、玄関まわりの収納のあり方を見直す新しいスツール型収納商品のアイデアだった。
K.S. 「玄関のスペースを上手に使いながら、住む方のアイデア次第で1台2役にも3役にもなれるアイテムを作りたかったんです。子どもが座れたり、座ってブーツを履けたり。そして箱を開ければおもちゃやアウトドア用品、防災用品を入れることも。さらに一時コート掛けやゴルフバッグを置けるスペースとしても機能します。難しいコストの課題も調整を繰り返して、結果的に『こういうのが欲しかった』と言ってもらえたときには、大きなやりがいを感じましたね」
「未来環境をデザインする」
その最前線の仕事。
現在、MIRARTHホールディングスグループが掲げる「未来環境デザイン企業」を実現するために、タカラレーベンではマンション全棟で太陽光発電とZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)化、低炭素認定全戸取得の商品づくりを目指している。その商品開発と物件導入のためのサポートを進めるのもKの役割だ。
S.K. 「再生可能エネルギーをマンションに導入する際には、実は電気の知識が必要で、その新たな知見の習得の道のりが壁だらけでした(笑)。地域によって仕様や基準も違ってきますし、特に太陽光発電ですと積雪の耐圧荷重や台風の風圧なども考慮する必要があります。当社のマンションは全国展開をしているので、その地域差をどのようにマネジメントしていくのか・・・。壁にぶつかるたびに『自分にできるのか』と自問自答しますが、それを乗り越えることで 自分にノウハウが蓄積されてきましたし、住まいづくりの奥深さと面白さを実感します」
「ZEHを導入したマンションでは、入居者の方から対面で『購入してよかったです』とお礼を言っていただいたことがあって、苦労が報われました。さらに最近では、再生可能エネルギーに蓄電池を組み合わせて、未来に向けた災害対応力(レジリエンス)を強化した〈ミラレジ〉という商品も作っていまして、自社分譲マンションへの導入が始まっています」
壁を「一緒に」乗り越えられる
チームの力。
商品企画というとクリエイティブな部署と思われがちだが、実は対話や調整能力が問われる仕事でもありそうだ。
K.S. 「私たちの仕事は、開発、建築、営業、そして外部デザイナーなど、マンションに携わるほぼすべての部署と関わる仕事になります。大学時代は自分の好きな建物を、好きなように描いていましたが、今ではそういった関係部署とコミュニケーションをとり、合意形成をしていくのが大事な業務のひとつです」
商品企画部に配属された早い段階から物件を任されたSだが、実践においては、上司や他部署の社員などからのバックアップが心強かったという。
K.S. 「タカラレーベンにおける商品企画の強みは、スピード感とチーム体制にあると思います。常にスケジュールを逆算し、業務のタイムリミットを設定することで、チーム一丸となってゴールに向かって行く。そのために必要であれば、上司に時間をもらって幾度となく相談をし、教えてもらい、また自分で勉強する。それを繰り返しながら、成長させてもらえる環境がこの会社にはあると思います」
S.K. 「従業員の挑戦を理解し、常にチャンスを与えてくれる上司たちや周囲の存在が、私たちに『結果を残したい』と思わせる原動力になっているのは確かですね」
未来の「地域社会のタカラ」になる
住まいづくりを。
商品づくりのプロフェッショナルである二人に、これからどんなマンションを作っていきたいか尋ねてみた。
S.K. 「「地域社会のタカラであれ。」という長期ビジョンにつながりますが、マンション居住者はもちろん、周辺にも心地よい景観や在来植物の導入を通じて、生物多様性に貢献できる。そんな緑化計画にチャレンジしてみたいです」
K.S. 「他社にはない仕様や間取りに挑戦したいですね。コロナ禍で暮らしのあり方もずいぶん変わりましたが、世の中の変化を敏感に捉えながら、それに対応できるような住宅づくりを目指していく。それが未来環境のデザインにもつながっていくと思います」
居住者の視点と未来への指標、そして企画者たちの志・・・。次から次へと新しい挑戦をつづけていく商品企画部の仕事ぶりから、これからも新しい住まいのカタチが生まれていく。
※記載内容は2025年12月時点のものです。